特集・オイディプース 王
◇上演写真 | 写真提供:東京新聞社・吉岡 力 |
偶然と必然のたわむれ---ソフォクレスの作劇法と宗教性 | ・・久保正彰 |
ギリシャ悲劇の歴史的性格 | ・・細井雄介 |
コロス小論 | ・・中島貞夫 |
特別寄稿 | |
ギリシャ劇の上演について | ・・呉 茂一 |
ギリシャ悲劇の構成に対する疑問 | ・・高津春繁 |
人間という名のダイモン | ・・久保正彰 |
特集 | |
『オイディプース 王』上演台本 | |
・・ソポクレース作 / 中島貞夫・加村赳雄共訳 | |
ギリシャ演劇衣裳 | ・・中田幸平 |
『オイディプース王 』の音楽を作曲して | ・・早川正昭 |
座談会『オイディプース 王』上演をめぐって
出席者:天野二郎(ぶどうの会)、上田 隆(演劇座)、小川政恭(神戸大助教授 西洋古典学)、呉 茂一(名大教授 西洋古典学)、高津春繁(東大教授 言語学・西洋古典学)、佐々木能理男(東大講師 映画論)、吉岡 力(東大教授 西洋史学)、渋谷幹雄(研究会責任者 美学科四年生)、中島貞夫(演出 美学科四年生)、加村赳雄(主演 仏文学科三年生)。
司会:久保正彰(大学院西洋古典学専修課程学生)。
[この座談会は鵜飼宏明(編)『東京大学・学生演劇七十五年史』清水書院(1997)p.395〜400にも全文収録されている。]
編集後記:伊藤俊也・石井昭夫・松川敦子 表紙:森村 稔
印刷:文京区湯島新花町84(有)幸英社
特集・アンティゴネー
◇上演写真 | |
その一 アンティゴネーの周辺 | |
『アンティゴネー』上演台本* | |
・・ソポクレース作/ギリシヤ悲劇研究会訳 | |
ギリシャ悲劇研究会と古代様式 | ・・細井雄介 |
製作---その困難性 | ・・中澤忠正 |
衣裳制作における古代様式の復元 | ・・松川敦子 |
翻訳にかんする座談会 | ・・A・B・C・D・E |
『アンティゴネー』のフィロスについて | ・・松川敦子 |
アンティゴネー私見---英雄的性格の孤高さ | ・・毛利三彌 |
その二 今後のために | |
ソルボンヌからの手紙 | ・・Claude Frontisi |
ソルボンヌ大学の古代劇研究会 | ・・戸張智雄 |
仮面をつうじてーソポクレス悲劇の使命 | ・・久保正彰 |
ソポクレスと私 | ・・加村赳雄 |
編集後記:加村 表紙:森村 稔
印刷:千代田区神田猿楽町2ー4(株)松浦印刷所
*[上演台本ではコロス部分をかなり短縮したので、ここではその全訳も併せて掲載している。]
特集・縛られたプロメーテウス
◇上演写真 | |
『縛られたプロメーテウス』上演台本 | |
・・アイスキュロス作/ギリシヤ悲劇研究会訳 | |
演出ノートから | ・・加村赳雄 |
付・衣裳ノート | ・・松川敦子 |
『縛られたプロメーテウス』の問題について | ・・松川敦子 |
假面の誕生 | ・・高橋武雄 |
悲劇の背景----コロスについて---- | ・・久保正彰 |
ギリシャ大使館からの手紙 | ・・P.Synodinos |
永遠に生きるプロメーテウス | ・・細井雄介 |
来年度上演予告
後記:大沼 表紙:森村 稔
特集・アガメムノーン
◇上演写真 | |
『アガメムノーン』上演台本 | |
・・アイスキュロス作/ギリシヤ悲劇研究会訳 | |
付・パロドス楽譜 | ・・新徳盛史 作曲 |
アガメムノーンの死 | ・・高橋武雄 |
仮面の中から---コロスの長のレポート--- | ・・加村赳雄 |
悲劇を支える視点---コロス小論<その二>--- | ・・細井雄介 |
仮面衣裳アルバム | ・・高橋廸子 |
悲劇の仮面をつくる---彫刻家の手紙--- | ・・高橋米吉 |
円形劇場の論理---オルケストラ漫歩--- | ・・・久保正彰 |
古代悲劇と現代劇場---ドイツのギリシャ悲劇上演史によせて | ・・W.Schadewaldt/久保正彰 |
編集後記:桑原 表紙:森村 稔
印刷:[記載なし]
特集・ピロクテーテース
◇上演写真 | 写真提供:吉岡 力 |
『ピロクテーテース』上演台本 | |
・・ソポクレース作/ギリシヤ悲劇研究会訳 | |
『ピロクテーテース』楽譜 | ・・新徳盛史 |
ピロクテーテースに見る状況の悲劇 | ・・小井戸光彦 |
仮面制作の出発点- | ・・田村徹夫 |
ギリシア悲劇のコスチュームを巡って | ・・高橋廸子 |
オデュッセウスの遺文 | ・・加村赳雄 |
編集後記:長谷川 表紙:森村 稔
印刷:中央区銀座5-5 茅野ビルT.(株)又新社印刷
2017年10月14日、成城学園創立百周年記念行事の一環として、成城大学文芸学部の主催で「古代ギリシア、遙かな呼び声にひかれて」と題して講演会が成城大学7号館で開催された。副題は、「東京大学ギリシア悲劇研究会から、演劇・映画・学術研究の道へ」であった。
第一部
細井雄介「ギリシア悲劇研究会の歩み」
<講演>
久保正彰「古代ギリシア---遥かな呼び声にひかれて」
中島貞夫「<ギリ研>から映画へ---監督業の半生」
毛利三彌「古代の叫びと近代の沈黙」
第二部 <座談会>久保・中島・毛利 司会:細井
2019年3月、前年10月に行われた講演会の記録をもとに、成城学園の支援を受け、『古代ギリシア 遙かな呼び声にひかれて 東京大学ギリシア悲劇研究会の活動』が論創社より出版された。
<目次> | |
はじめに | ・・毛利三彌 |
ギリシア悲劇研究会の歩み | ・・細井雄介 |
第一部 講演 | |
古代ギリシア---遙かな呼び声にひかれて | ・・久保正彰 |
<ギリ研>から映画へ---監督業の半生 | ・・中島貞夫 |
古代の叫びと近代の沈黙 | ・・毛利三彌 |
第二部 座談会
ギリシア悲劇研究会の思い出
ギリシア悲劇研究会の始まり/第1回公演『オイディプース 王』に向けて/ギリ研第二世代のかかわり/第二回公演『アンティゴネー』とともに/
第3回公演『縛られたプロメーテウス』の新しい試み/第4回公演『アガメムノーン』---集大成的上演/第5回公演『ピロクテーテース』---演出のさまざまな問題/第6回公演『トロイアの女』とその後/ギリ研最後の二つの公演
資料編
Ⅰ 東京大学ギリシア悲劇研究会 公演一覧
Ⅱ 公演スタッフ・キャスト・劇場
Ⅲ 公演パンフレット等
Ⅳ 公演収支決算報告
Ⅴ 会誌『ギリシヤ悲劇研究』1号〜5号 目次一覧
Ⅵ 研究会活動関連文書
Ⅶ 会員および協力者リスト
あとがき | ・・細井敦子 |
2019年5月25日、『古代ギリシア 遙かな呼び声にひかれて』の出版記念会が成城大学校内で催された。これはまたギリ研の同窓会を兼ねた集いであった。
ギリ研メンバーの同窓会を兼ねたこの集いでは、『アガメムノーン』の一部朗読が行われた。第4回公演でクリュタイメーストラーを演じた林洋子が同役を、第11回公演でエテオクレースを演じた岡本隆生がコロスの長を朗読した。