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出版・行事

会誌『ギリシヤ悲劇研究』1号から5号まで

古代様式の復元

『ギリシヤ悲劇研究 1』1958.11.25発行

特集・オイディプース 王

◇上演写真 写真提供:東京新聞社・吉岡 力
偶然と必然のたわむれ---ソフォクレスの作劇法と宗教性 ・・久保正彰
ギリシャ悲劇の歴史的性格 ・・細井雄介
コロス小論 ・・中島貞夫
特別寄稿
ギリシャ劇の上演について ・・呉 茂一
ギリシャ悲劇の構成に対する疑問 ・・高津春繁
人間という名のダイモン ・・久保正彰
特集
『オイディプース 王』上演台本
・・ソポクレース作 / 中島貞夫・加村赳雄共訳
ギリシャ演劇衣裳 ・・中田幸平
『オイディプース王 』の音楽を作曲して ・・早川正昭

座談会『オイディプース 王』上演をめぐって
 出席者:天野二郎(ぶどうの会)、上田 隆(演劇座)、小川政恭(神戸大助教授 西洋古典学)、呉 茂一(名大教授 西洋古典学)、高津春繁(東大教授 言語学・西洋古典学)、佐々木能理男(東大講師 映画論)、吉岡 力(東大教授 西洋史学)、渋谷幹雄(研究会責任者 美学科四年生)、中島貞夫(演出 美学科四年生)、加村赳雄(主演 仏文学科三年生)。
 司会:久保正彰(大学院西洋古典学専修課程学生)。
 [この座談会は鵜飼宏明(編)『東京大学・学生演劇七十五年史』清水書院(1997)p.395〜400にも全文収録されている。]

編集後記:伊藤俊也・石井昭夫・松川敦子 表紙:森村 稔
印刷:文京区湯島新花町84(有)幸英社

『ギリシヤ悲劇研究 2』1959.11発行(@100円)

特集・アンティゴネー

◇上演写真
その一 アンティゴネーの周辺
『アンティゴネー』上演台本*
・・ソポクレース作/ギリシヤ悲劇研究会訳
ギリシャ悲劇研究会と古代様式 ・・細井雄介
製作---その困難性 ・・中澤忠正
衣裳制作における古代様式の復元 ・・松川敦子
翻訳にかんする座談会 ・・A・B・C・D・E
『アンティゴネー』のフィロスについて ・・松川敦子
アンティゴネー私見---英雄的性格の孤高さ ・・毛利三彌
その二 今後のために
ソルボンヌからの手紙 ・・Claude Frontisi
ソルボンヌ大学の古代劇研究会 ・・戸張智雄
仮面をつうじてーソポクレス悲劇の使命 ・・久保正彰
ソポクレスと私 ・・加村赳雄

編集後記:加村 表紙:森村 稔
印刷:千代田区神田猿楽町2ー4(株)松浦印刷所
*[上演台本ではコロス部分をかなり短縮したので、ここではその全訳も併せて掲載している。]

『ギリシヤ悲劇研究 3』1960.12.1発行(@100円)

特集・縛られたプロメーテウス

◇上演写真
『縛られたプロメーテウス』上演台本
・・アイスキュロス作/ギリシヤ悲劇研究会訳
演出ノートから ・・加村赳雄
付・衣裳ノート ・・松川敦子
『縛られたプロメーテウス』の問題について ・・松川敦子
假面の誕生 ・・高橋武雄
悲劇の背景----コロスについて---- ・・久保正彰
ギリシャ大使館からの手紙 ・・P.Synodinos
永遠に生きるプロメーテウス ・・細井雄介

来年度上演予告
後記:大沼 表紙:森村 稔

『ギリシヤ悲劇研究 4』1961.12.15発行(@150円)

特集・アガメムノーン

◇上演写真
『アガメムノーン』上演台本
・・アイスキュロス作/ギリシヤ悲劇研究会訳
付・パロドス楽譜 ・・新徳盛史 作曲
アガメムノーンの死 ・・高橋武雄
仮面の中から---コロスの長のレポート--- ・・加村赳雄
悲劇を支える視点---コロス小論<その二>--- ・・細井雄介
仮面衣裳アルバム ・・高橋廸子
悲劇の仮面をつくる---彫刻家の手紙--- ・・高橋米吉
円形劇場の論理---オルケストラ漫歩--- ・・・久保正彰
古代悲劇と現代劇場---ドイツのギリシャ悲劇上演史によせて ・・W.Schadewaldt/久保正彰

編集後記:桑原 表紙:森村 稔
印刷:[記載なし]

『ギリシヤ悲劇研究 5』1963.7.15発行(@130円)

特集・ピロクテーテース

◇上演写真 写真提供:吉岡 力
『ピロクテーテース』上演台本
・・ソポクレース作/ギリシヤ悲劇研究会訳
『ピロクテーテース』楽譜 ・・新徳盛史
ピロクテーテースに見る状況の悲劇 ・・小井戸光彦
仮面制作の出発点- ・・田村徹夫
ギリシア悲劇のコスチュームを巡って ・・高橋廸子
オデュッセウスの遺文 ・・加村赳雄

編集後記:長谷川 表紙:森村 稔
印刷:中央区銀座5-5 茅野ビルT.(株)又新社印刷

講演会「古代ギリシア 遥かな呼び声にひかれて」

2017年10月14日、成城学園創立百周年記念行事の一環として、成城大学文芸学部の主催で「古代ギリシア、遙かな呼び声にひかれて」と題して講演会が成城大学7号館で開催された。副題は、「東京大学ギリシア悲劇研究会から、演劇・映画・学術研究の道へ」であった。

古代ギリシア、遙かな呼び声にひかれて
東京大学ギリシア悲劇研究会から、演劇・映画・学術研究の道へ

第一部
細井雄介「ギリシア悲劇研究会の歩み」
細井雄介「ギリシア悲劇研究会の歩み」
<講演>
久保正彰「古代ギリシア---遥かな呼び声にひかれて」
久保正彰「古代ギリシア---遥かな呼び声にひかれて」
中島貞夫「<ギリ研>から映画へ---監督業の半生」
中島貞夫「<ギリ研>から映画へ---監督業の半生」
毛利三彌「古代の叫びと近代の沈黙」
毛利三彌「古代の叫びと近代の沈黙」
第二部 <座談会>久保・中島・毛利 司会:細井
第二部 座談会

古代ギリシア、遙かな呼び声にひかれて
<目次>
はじめに ・・毛利三彌
ギリシア悲劇研究会の歩み ・・細井雄介
第一部 講演
古代ギリシア---遙かな呼び声にひかれて ・・久保正彰
<ギリ研>から映画へ---監督業の半生 ・・中島貞夫
古代の叫びと近代の沈黙 ・・毛利三彌

第二部 座談会
ギリシア悲劇研究会の思い出
ギリシア悲劇研究会の始まり/第1回公演『オイディプース 王』に向けて/ギリ研第二世代のかかわり/第二回公演『アンティゴネー』とともに/ 第3回公演『縛られたプロメーテウス』の新しい試み/第4回公演『アガメムノーン』---集大成的上演/第5回公演『ピロクテーテース』---演出のさまざまな問題/第6回公演『トロイアの女』とその後/ギリ研最後の二つの公演
資料編
Ⅰ 東京大学ギリシア悲劇研究会 公演一覧
Ⅱ 公演スタッフ・キャスト・劇場
Ⅲ 公演パンフレット等
Ⅳ 公演収支決算報告
Ⅴ 会誌『ギリシヤ悲劇研究』1号〜5号 目次一覧
Ⅵ 研究会活動関連文書
Ⅶ 会員および協力者リスト

あとがき ・・細井敦子

出版記念会 兼 同窓会

2019年5月25日、『古代ギリシア 遙かな呼び声にひかれて』の出版記念会が成城大学校内で催された。これはまたギリ研の同窓会を兼ねた集いであった。

出版記念会 兼 同窓会

ギリ研メンバーの同窓会を兼ねたこの集いでは、『アガメムノーン』の一部朗読が行われた。第4回公演でクリュタイメーストラーを演じた林洋子が同役を、第11回公演でエテオクレースを演じた岡本隆生がコロスの長を朗読した。

出版記念会 兼 同窓会
出版記念会 兼 同窓会